「花子さんとハサミ」の件以降、
私は自分の記憶力と理解力に絶望しました。
そこで先日、大学の講義の時間を割いて、
女子大生たちに「道徳」リサーチを開始しました。
彼女たちなら、小中学校の記憶もまだ
残っているに違いないと思ったからです。
高森先生と違って、私はしらふで熱心に
メモを取ったですヨ。ふふふ
彼女たちの断片的な記憶をまとめてみると、
「道徳の授業」と言っても本当に人それぞれ。
ある設定(友達とケンカした、いじめを目撃したなど)で
自分はどうするかを皆で話し合ったり、
乙武さんの『五体不満足』の一部を読んで感想文を書いたり、
アニメを観るだけだったり、
「心のノート」というテキストを使ったり、
中には「傘かしげ」を学んだという人もいました。
(傘かしげとは、傘を持って人とすれ違うときに、
ちょっと傘をかしげて譲り合う江戸しぐさの一つ)
道徳の授業をほとんど覚えていないという人もいれば、
「今振り返ると大事なことを習ったと思う」という人もいました。
面白かったのは、「無自覚の万引き」という設定です。
本屋さんに行ったら、レジのところに
冊子が積んでありました。
フリーペーパーだと思って家に持ち帰りましたが、
最後のページに「100円」と書いてありました。
知らない間に、あなたは万引きをしてしまったのです。
さあ、どうしますか?
普通の万引きなら、「いけないと思いまーす」という
優等生の発言で終わっていたことでしょう。
でも自分はフリーペーパーだと思っていた。
勘違いの上に、それを読んでしまって、
最後に100円かかると知った。
本屋に返却、もしくは謝罪に行くか否か。
そして100円払うか否か。
黙っていれば、誰にも知られることはありません。
いわば自分の良心との闘いです。
つきつめていくと、「誰も見ていなくても
おてんとうさまは見ている」という学びを
得られるかもしれません。
こういう内容なら、「道徳」という
授業があってもいいのかなと私は思いました。
ただ、それを学校で学ばせるだけで
事足れりとするのはいかがなものでしょう。
考えてみると、道徳って、社会のあらゆる場面で、
肌感覚で学ぶものではないでしょうか。
たとえば私の母は、近所に住む女の子に
よく腹を立てていました。
「今日もそこでA子ちゃんとすれ違ったけど、
こんにちはも言わず目をそらしたのよ!
こっちから挨拶したけど、一体どういう育ち方してるのか。
親の顔が見てみたいわッ」(←よく見ているはずなのにこう言っていた)
母の怒りを目の当たりにした幼少時の繊細な私は、
「知っている人に会ったら、きちんと
挨拶をしなければ」と、強迫観念のようにして
それを植えつけられたのでした。
道徳とは、「社会全体と、そこに住む人々が
気持ち良く過ごせるような心のありよう・言動」
ではないでしょうか。
そして、それが崩れそうになるとき、昔の人は
「おてんとうさまが見ている」と我が身を戒めたのかもしれません。
それを学ぶ機会は、学校に限らず、家庭や社会の
あらゆる場所に転がっていたはずです。
それが無くなってしまったからこそ、学校で道徳を…って話に
なったのでしょうが、それなら崩れた原因を
見極めなければなりません。
表面的な対症療法だけで、教師にだけ負担を負わせて、
社会全体の構図を考えようとしないのなら・・・
それこそ「不道徳」?
テーマ
『道徳教育は可能なのか?』
平成26年12月14日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。
「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。
毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。
人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )
詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。
12月14日(日)「ゴー宣道場」は
『道徳教育は可能なのか?』をテーマに、
岡田斗司夫氏をゲストに迎え、議論する。
道徳が学校教育の中で正式に教科化されるという。
きっかけは大津市でいじめを受けた中学生が
自殺した事件である。
安倍首相の意向を反映した教育再生実行会議は、
「いじめ対策に大きな効果」が期待できるので、
「学校教育の真の中核」として道徳の教科化が必要と、
報告を出している。
学校教育で「道徳」を正式な教科にする意味は
何なのか?
学校教育で「道徳」を教えることに、
意味があるのか?
学校教育で「道徳」を教えるのは可能なのか?
どんな効果を期待してるのか?
「道徳」とは何か?
「修身」と「道徳」は違うのか?
戦争と「道徳」、漫画と「道徳」
・・など、議論の論点はいくらでもあると思います。
岡田斗司夫氏は『僕らの新しい道徳』という
対談本も出していて、
道徳の問題は以前から思索してきたようです。
ぜひ考えを伺いながら、道徳について
思想してみたいと思います。
応募の〆切は12月3日、あと1ヶ月ですので、
参加希望者はふるって、こぞって、列を乱して、
われさきに、血まなこになって、無我夢中で、
人を押しのけて、大急ぎで、応募してください!
当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。
参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」、もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)を
クリックして、申し込みページにお進み下さい
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい
お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。
※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。
・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
「reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。
「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください
申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。
当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
応募〆切 は 平成26年12/3(水) です。
当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい
皆様からの多数のご応募、お待ちしております